「あと30歳若ければ、私も マッサージ師になりたい」」

 〜94歳の新入社員?〜


 昭島院/マッサージ師 須藤 結 
 会社研修会(2013年11月3日)での感動体験発表会より

 phoyo01■どんな誉め言葉よりも嬉しい、一生私の心に残る言葉です。


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 ▲会社研修会(11/3)での感動体験発表会より

 子供の頃に関東大震災、結婚後には戦争体験など、波乱万丈な人生を送ってきたM・Hさん。
現在は息子さんのご家族、4世代で暮らしています。
 60代の頃より難聴になり、今では耳は全く聞こえません。普段は筆談でコミュニケーションを取っています。
心疾患をお持ちで、下肢の浮腫が顕著、歩行器やつたい歩きがやっとの生活です。

 訪問を楽しみに待っていてくれる

 訪問から1年ほど過ぎたある日、
「あと30歳若かったら私もマッサージの勉強をして、マッサージ師になりたい。
あんたと一緒にいろんな人のマッサージに回ってみたいね。きっと喜ばれるだろうね」。

 マッサージ師になりたい

 いつもと変わらない笑顔を見せながら、身振り手振りを使いながら、その熱い思いを一生懸命語ってくださいました。
 90歳を過ぎても、こんなにも好奇心を持ち、そのまっすぐな言葉、豊かな感性に、胸がジーンと熱くなりました。
決してお世辞が言えない方だと私は知っています。だからこの言葉は、心からの気持ちだろうと思いました。
 私はペンを走らせました。「ぜひ一緒にマッサージをしましょう!」と。
「あと30歳若かったら私もマッサージ師になりたい」という言葉は、どんな誉め言葉よりも嬉しい、一生私の心に残る言葉です。

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▲施術を受けるM・Hさん。施術後は筆談で会話します。


感動体験レポート
会社研修会/感動体験 2013年11月3日発表会より抜粋