月刊てあて「特集」

今月の特集

2009年11月20日<04号(2009年11月)>

好きな言葉は「輝く星になれ!」人はどんなにつらくても、前を向いて歩いていかなければ。

  • 担当マッサージ師/中央在宅マッサージ 所沢院 江口貴康
  • レポート    /中央在宅マッサージ 相談員 間 明日香

K・Iさんは、糖尿病と反射性交換神経性ジストロフィーという病気をかかえられています。今年10月に57回目のバースデーを迎えられたばかりですが、お会いするたびに若々しく元気になられているような気がします。 難病と上手につきあいながら、毎日をポジティブに生きようとするIさんの強さと優しさに、いつも勇気づけられています。

「難病」という不安から解放されて

「難病」という不安から解放されて
7年前に突然の眼底出血から、糖尿病が発見され、突発性交換神経性ジストロフィーを併発。都合6回の手術を経て現在に至るIさん。「病気や事故はだれもがいつなるか分からないけれども、あきらめないでほしい。私のように再び歩けるようになるということを知ってほしい」と言います。

いつも明るく元気なIさんですが、かつては病気で夜は眠れず、家から一歩も外に出ず、ほとんど寝たきりの時期がありました。ケアマネージャーさんの紹介で当院を知り、今では、担当の江口が週2回訪問するのを楽しみにされています。
「だって、江口先生とは同じ関西系で最初から波動があったの。不安に思っていたこと何でも相談できて、一緒に考えてくれて、アドバイスをくれたんです。先生に、『眠たくなかったら寝なくていいんですよ、眠たくなったら寝ればいいんです』と言われて、『ああ、そうなんだ』って、肩の力がスッと抜けたんです。信頼できる先生に会って、心のリラックスの仕方が上手になりました」。
 以前は1日4回は転んでいたと言いますが、最近は少しずつ基礎代謝が上がり、筋肉が付いてきているからか、「8月24日からは1回も転んでないの! 今新記録更新中! 」なのだそうです。血圧もこの一年で、下40上60から、下65上97になったと喜んでおられます。
 Iさんはそれを周りのおかげと言いますが、何よりも、どんなにつらい状況でも前向きに生きることをあきらめなかったご自身のがんばりがあったからなのです。

携帯電話は3台活躍、夢はラスベガス8日間の旅

Iさんはお友達も多く、3台の携帯電話が毎日大活躍しています。現在の夢はそんな友達と計画中のラスベガス8日間の旅。「さすがに海外旅行は無謀かなと思いますが、『おまえが行かないと面白くない!』と言ってくれる友人がいるというのはうれしいことですね」。
 春は福島の友達にお花見にくるように誘われているとか。夢を語る表情はまるで少女のようにいきいきとしています。桜咲く季節までには、もっともっと元気になれるようにしっかりお手伝いしていきたいと思います。