月刊てあて「特集」

今月の特集

2010年12月1日<17号(2010年12月)>

次の目標は桜が咲くまで元気でいること。人生は「一日一生」です。

  • 担当マッサージ師/中央在宅マッサージ所沢院 奥村和也・林一治
  • レポート/中央在宅マッサージ相談員 間明日香

Y.Mさんは昭和9年生まれの77歳。20歳の時に右肺の切除をし、その後に慢性呼吸不全、C型肝炎を発症し、昨年は心不全で3回入院したのをきっかけに在宅マッサージをスタートされました。毎朝5時半に起きて仏様にお茶と水を供えてお経を唱えることを何十年も欠かさずに続けているというMさん。
「こんな身体でも元気でいられるのはご先祖さまのおかげです」と微笑みます。囲碁、書道、絵手紙、俳句、写真などたくさんの趣味を楽しみながら、一日一日を大切に生きています。

この一年を元気に乗り切って

 この一年を元気に乗り切って
「筋力低下予防にスクワットをやるといいと言われたことがあるんですが…」とMさん。今は週2回のマッサージを欠かさないように受けています。担当マッサージ師、奥村和也と。

 南向きの高層団地の10FにMさんの家はあります。取材の日は木枯らしが吹く寒い日でしたが、朝の短い時間暖房をつけただけで室温は28度。窓からは昼の太陽がさんさんと降り注いで暖かです。
「湿度も50%を保つようにしています。肺炎になると命に関わるので、毎日朝夕体温を計って38度以上になったら入院するように医師に言われています。風邪を引かないように気を付けています」とMさん。冬は外出ができず、奥様は病気のため、食品は生協の宅配にし、週2回のヘルパーさんに頼ります。
「最近は身体の調子が良くて家の中を歩けるようになりました。筋肉が付いてきたって看護士さんにも言われましたよ」。昨年は心不全による入院を3回も繰り返しまし
たが、今年は元気に一年を締めくれそうです。

「正月まで桜咲くまで夏を乗り切る」と3ヵ月ごとに目標を立てています。一日の積み重ねが一生です。/M

「正月まで桜咲くまで夏を乗り切る」と3ヵ月ごとに目標を立てています。一日の積み重ねが一生です。/M
以前は肩甲骨や腰は触られるだけで痛みを感じたと言います。今は、マッサージ中も痛みはなく快適だそうです。

限られた条件の中で趣味を楽しむ

限られた条件の中で趣味を楽しむ
趣味の写真や書が掲げられた壁は、ギャラリーのようです。「正月まで、桜咲くまで、夏を乗り切る」の目標も。

 囲碁は昭和57年にアマチュアの初段を取得。俳句も20年以上のキャリアがあります。他には短歌や書道、絵手紙、写真、クロスワードパズルなど、さらには毎日1時間新聞に目を通し、2時間の読書を欠かさないMさん。
「外に行けないので写真は、雑誌を見て気に入ったページがあると撮影するんです」と、今の限られた条件の中で、工夫しながら楽しむことを忘れません。
 壁に掲げられた書の中に、「正月まで 桜咲くまで 夏を乗り切る」という言葉がありました。意味をうかがうと、昨年の心不全の発作以来、3ヵ月ごとに目標を立てているのだと言います。
「今度、書きたい言葉は『一日一生』です」とMさん。今日という一日を大切に生きることが、明日に繋がっていくことをだれよりも知っているのです。