今月の特集
2014年8月30日<60号・その2(2014年8月)企画(島崎昌美さんアトリエ訪問)>
ありのままを表現できる絵手紙に出会って
- 7月の梅雨晴れの日、月刊てあての表紙絵と「今月の言葉」の作者、島崎昌美さんのアトリエを訪問しました。
島崎さんは、1997年の5月、60歳の時に脳梗塞で倒れ、そこには人生の転機がありました。
はじめて自費出版された『あした転機になあれ』2002年発行は、島崎さんが病気と介護を通して体験された「転機」を、絵手紙に表現され発表しました。
絵手紙は「自分のありのまま、難しく考えなくて済むから…」と話す島崎さん。
その後も多くの絵手紙がここから生まれ、心に響く絵手紙は、『てあて』との縁も繋がりました。
アトリエの机の片隅には、芽吹いたジャガイモがいくつも並んでいます。
「ジャガイモの芽が出てしまったら普通、捨てられてしまうけど、こうして並べて眺めては幾度も描いてしまう」と、島崎さん。
庭の花や野菜・果物、日常の目に留るものすべてがモチーフです。命あることへの感謝、天地の恵みへの感謝、人と人が繋がる縁への感謝、言葉の原点が日常生活の中から作品に見え隠れしていました。
2014年今秋、待望の「画集・島崎昌美絵手紙」が素朴社から出版されます!月刊てあての表紙絵を含む今までの選りすぐりの作品を収録。詳細はまたお知らせします。