月刊てあて「特集」

今月の特集

2018年2月21日<103号(2018年3月)>

元気になったら、また社会貢献を

  • 担当マッサージ師/てあて在宅マッサージ 飯能院 伊藤寿得と福井岳史
  • レポート    /てあて在宅マッサージ 相談員 志村 千秋

T・Sさんは85歳。2回の脳梗塞から見事に復帰し、現在でもリハビリを続けています。現役時代には、書店と塾を経営していました。
「歩けるようになったら、また社会貢献をしたいですね」と、希望を持って毎日を生きています。

素敵な出会い

素敵な出会い
Sさんはリハビリを欠かしません。在宅マッサージも一つのリハビリと考え、希望を持って 積極的に行っています。Sさんを囲んで、担当マッサージ師の伊藤寿得と福井岳史。

端正な顔立ちにロマンスグレーの髪がよくお似合いの曽山さん。平成 年には、ご自身のルーツをたどった歴史書を自費出版されています。
曽山さんは、9年前に最初の脳梗塞を発症。左半身に麻痺が残りました。その翌年には、心筋梗塞で手術。そして昨年の夏前に、再び脳梗塞が見つかりました。

そんな曽山さんを救ったのは、素晴らしい医師との出会いだったと言います。

そんな曽山さんを救ったのは、素晴らしい医師との出会いだったと言います。
在宅マッサージを始めて4年。杖なしで歩けるようなってまた社会貢献がしたいと。その思いでリハビリをがんばっています。

「2回目の時は、何かおかしいと気づいて病院に行ったのですが、すぐにわからず、脳外科医の酒井淳先生に再発を見つけていただきました」。
その時は、的確な診断と治療のおかげで軽度ですみました。

「支えてくれる人との出会いで 人生が救われました」/T・Sさん

「支えてくれる人との出会いで    人生が救われました」/T・Sさん
S著『木曽義仲遺児「万寿丸」と安曇豪族「仁科氏」』ー皇室公領と検非違使の存在に大きくかかわった安曇野の中世史末ー(総合出版社歴研)

目標を持って

Sさんが何よりもすごいところは、リハビリへの熱意です。
週3回施設に通い、訪問リハビリ週1回、在宅マッサージ週3回、また新見昌央先生による「TMS治療」という最新の磁気刺激治療も定期的に受けています。
リハビリの施設では、ロボットスーツHALを装着した最先端のリハビリも行っており、こちらはNHKの首都圏ネットワークでも放映されました。
「良い主治医とリハビリの先生、そして、あたたかな手を届けてくれる在宅マッサージの先生方に出会えたことで、希望と夢を持つことができましたから」。
目標は、「杖なしで歩けるようになって、社会貢献すること」。
支えてくれる、すべての人への感謝の気持ちをリハビリに託して、がんばり続けているのです。

●Sさんから寄せられたリハビリに対する思い———

脳梗塞を患って再発入院した85歳の男性です。
脳梗塞とは、ストレス性血管内に蓄積されたゴミが、脳の外壁を取り巻く血管に付着している、血管が破裂し脳から発進される伝達指令細胞(神経)が壊死する結果、手足が動かなくなる、麻痺症状を指す病気と聞いている。
私は現在、左手足が麻痺症状で、正常な人間には程遠く、歩く時は杖に頼って居ます。再発は、治療を担当して下さった酒井淳先生の診療と、適切な治療のお陰で、最初の発病よりは軽症で済んだ。
酒井先生は動脈瘤を切除して、脳梗塞を起こす前の段階で羅病を施癒させる治療も行っていると聞いている。素晴らしいお医者さんだと聞いた。
退院し、体力の回復と人間活動がスムーズに出来る様、所沢のリハビリステーション施設に通い、リハビリして頂いている。 一日も早く社会復帰が出来て、社会に奉仕できれば有り難いと、夢が湧き出るような、希望に満ちた毎日で頑張っている。
以前から磁気刺激治療で、時々入院治療をさせてもらっている、「TMS治療」と呼ばれている脳梗塞後遺症のリハビリテーションの治療も受けている。
施行の「新見昌央」先生のお話によると、脳の付近から出る「BDNF」と言う物質が作用して、壊死した脳からの伝達指令細胞の回復に役立つものらしい。
近年、病理治療技術の向上とリハビリ治療機器財の進歩は眼を見張るものがある。それ故に、病気になる率が減少し、社会復帰できる人が多くなれば人口減少にも、少なからずよい影響が出るであろうと思う。
兎に角、有り難い事で、お世話になった先生方のお陰で、私は命を永らえている。感謝の一念に尽きることはない。(原文のまま)T・S