今月の特集
2018年6月28日<106号(2018年6月)>
手紙 〜思わずほっこりするお便りいただきました〜

右下は猫のたまちゃん。(担当マッサージ師の竹本純希と)
「てあてのみなさまへ 日頃の感謝と自分の気持ちをお伝えしたくて書きました」H・T
毎日、元気に楽しく

前略

いつもお世話になっています。
おかげさまで有難い日々をすごさせて頂いています。心から厚く感謝と共にお礼を申し上げます。
主人が逝きまして、はや三年の月日を重ねました。
一生懸命に主人の介抱にすごして亡くなってから身も心も疲れを覚えはじめましたが、てあての三人の先生方が心温かくおやさしく誠の心と祈りをこめて下さいます。マッサージのおかげで回復いたしまして心嬉しく存じています。
又、ほかに来られる先生方も一生懸命にして下さいますので感謝で一杯の生活です。

食事も、一時は少なくなりましたが、この頃はおいしく完食です。体重ももとにもどりました。医師からは「あまり体重がふえると、股関節や膝に負担がかかりますので気を付けて下さい」と云われました。
あまりにも、好物のまぜごはんをお代りしようとすると、長男に、「おふくろ半分にしなさいよ」と注意されるので、嫁に「大さじスプーン二杯ネ」と申します。
家の中でも杖をつきますので、病院やデイサービスなど、外出の時は付き添いが必要です。
長男も定年になり嘱託になりました。

先日、待合室で手帳をみせながら「今迄はこんなに仕事がびっしりだったけれど、今はおふくろの病院の付き添いの予定だけだよ」と申しました。
本人も日帰検査(ドッグ)で再検査があるとのことで、検査に行く予定も手帳に入り、「いやだねえ、ロウロウ介護で」と申しますので、「お互いに思いやり出来てよかったワネ、長生きの証よネ、感謝していかなければ。お父さんが守って下さるワヨ」と申してやりました。
こんなことを云うかと思うと、「おふくろ、間違っても親父の処へ早く行くなよ」と申します。

この様なことを話しながら、車椅子を押してくれます。
「まったく親父のために介護福祉車にかえたんだよ。ボタンで自然に椅子が動いて車の外へ出てくるから親父が楽だと思って注文したら『今なかなか注文が多いので少し待って下さい』と云われて、介護福祉車が手に入ったら、亡くなって……。残念だったよ」と涙ぐんでいました。
「でも、おふくろに役に立っているからいいや」と申しますので、私が「もう九十一才だから、次はあなたが使えるわ」と云うと「いやなことを云うなよ。だから百まで頑張れよ」と云うので「あと四年くらいでいいわ。もう生きるのに疲れたワ」と云って笑いました。
つまらぬ母子の会話でした。失礼をお許しくださいませ。
合掌
平成二十九年十二月暮 H・T
「いつも笑顔で元気に過ごしたいですね」
