月刊てあて「特集」

今月の特集

2021年10月5日<146号(2021年10月)>

大きな目標に向かって前進の日々

  • 担当マッサージ師/てあて在宅マッサージ福島  梅津正和・小島るみ
  • レポート/てあて在宅マッサージ 相談員 佐藤浩子
大きな目標に向かって前進の日々
スポーツ観戦が大好きなIさん。今年の夏はオリンピックや高校野球を熱心に応援されていました。そんなIさんは一緒に暮らす娘さん一家と奥様への感謝の気持ちを込めて、壮大な温泉旅行を計画中です。
私たちも、目標を実現できるよう、施術を通してお手伝いしていきます。

I.Sさん(87歳)は、現役時代はすし職人として家族を支えてきました。若い頃は柔道の経験もあり体力には自信があったといいます。しかし9年前に頚部・腰部脊柱管狭窄症で2度の手術をしてから次第に歩行困難に。それでも持ち前の精神力は衰えることなく、明るく前を向いて過ごしています。

77歳までは病気知らず

77歳までは病気知らず

Iさんは名前から想像できるように、6人兄弟姉妹の5番目、長男として生まれました。実家はりんごや桃、米を作る農家だったと言います。小さな頃から農家の長男という重責を背負い、家族を支えたいといという気持ちは人一倍強く持って生きてきました。
奥様と出会い結婚し、28歳から65歳まですし職人として働く傍ら、田んぼや畑を耕し、忙しい日々を送りながら3人の娘さんにも恵まれました。
定年後、趣味の菊作りやドライブを楽しんでいた9年前に、頚部・腰部脊柱管狭窄症で大きな手術を2度経験。その後も数々の疾患を抱えて入退院を繰り返す中で、左下肢に力が入りにくくなり、歩行が困難な状態になりました。
77歳までは病気知らずできたというだけあって、突然のように体が動かなくなる悔しさを誰よりも強く感じたはずです。それでも周囲には常に明るく接し、持ち前の強い精神力で一つひとつ病気を克服してきました

目標は、歩けるようになって家族で温泉旅行に行くことです。 /I.S

目標は、歩けるようになって家族で温泉旅行に行くことです。 /I.S
「機能回復をしていきたい」という強い思いがあって在宅マッサージを始めました。筋肉が元々しっかりしていることもあり、少しずつ動きがよくなってきています。

壮大な目標に向かって

壮大な目標に向かって
歩行練習のために備えた平行棒。シニアカーに乗って畑の様子を見に行くことも。

 最近は体力も戻ってきたせいか、何でもおいしく食べられるようになり、家族からは食べ過ぎを注意されることもあるとか。
 少し立派になったお腹の話題になると「仕方ないよ、お昼ごはんを食べてもすぐにお腹が空くんだから」とIさんらしい答えが返ってきて一気に場が和みます。
 そんな話し好きで社交的なIさんは、デイケアでもムードメーカーとなっています。リハビリにも意欲的で、週2回のデイケアでは、歩行器で歩き回るようにしています。自宅には平行棒を置いて歩行練習も始めました。
 Iさんの現在の目標は「もう少し歩けるようになったら、家族で温泉に行くこと」だそうです。
 計画はすでにしっかり練られており、新幹線で青森まで行き、温泉をはしごしながら福島まで戻って来るのだとか。壮大な目標に1歩1歩着実に近づいています。