「勤労感謝の日」 とは
- 2012年11月20日
「勤労感謝の日」とは、だれが、だれの勤労を どう感謝するのだろうか?
実りの秋、収穫の秋といっても、第一次産業者が、数パーセントになっている現在、
人間の人間らしい労働が、われわれの視界から消えてしまってからすでに久しい。
多くの子供たちにとって、働く親の姿は、すっかり見えにくくなってしまった。
親たちは、通勤する人(勤め人)というイメージのみが強いと思う。
親たちは、子供たちに一定の生活水準を 贈りはしたが、
働くことの誇り、労働の中に燃焼する生の充実 といったものを与えることには、
成功しているとは思えない。
勤労感謝とは、月給袋への感謝だけではないはずだ。
国民の大多数が 勤め人化して、
労働がますます細分化され、分業化している社会にあって、
医療の従事者は、
自らの仕事の出来栄えに対する強い関心、
労働の手応え、労働の輝き、
そして
労働の自立性を堅持できる、数少ない職業である。