『ありがとう』
- 2010年11月17日
弊社は、高校を卒業してストレートにマッサージ専門学校に入学した社員は少なく、
いったん社会人になってから、苦労して専門学校を出た社員が大勢います。
新卒新入社員といえども年齢差がかなりあるのが弊社の特徴です。
彼らが、社会経験を経てからの進路決定であり、
自身の将来を真剣に考えた末の決断です。
ですから私は、
なぜマッサージ師になろうと思ったのかの「動機」に大いに興味があります。
その結果は驚くことに、表現は様々ですが、概ね一つに集約されます。
典型的な例を紹介しましょう:
三十前半の男性(新卒新入社員の場合) 都内の有名私立大学出身。
将来の目標も定まらないうちに、大学卒業→就職という周囲の雰囲気にのまれ、
何となくコンピュータソフト会社に就職した。
しかし、徐々に仕事が慣れるに従って、この仕事に自分の適性がないと悩み、
思い切って退職した。とりあえず、食うために宅配の仕事に就いた。
「その時、お届け先から 『ありがとう』 という感謝の言葉がなりより嬉しかった。
相手は、事務的に言ってくれていても、自分自身にとっては、
初めて経験する、労働の喜び を感じた。」 と、彼は言う。
彼は、『ありがとう』 と言ってもらえる仕事に就きたいと思い、
思案した結果、マッサージ師になろうと決心する。
昼間は郵便配達員として働き、夜間はマッサージ専門学校に3年通い、
無事国家試験に合格し、新卒新入社員として弊社に入社した。
その後、結婚し、子供も生まれた。
もうすでに彼は、弊社の中堅幹部社員として活躍している。
毎日 『ありがとう』 を、たくさんもらっている。