定年４５歳制の衝撃！

コロナで疲弊する経済のどさくさに紛れて昨年９月に行われた経済同友会のセミナーで「定年４５歳制」の提言が出され、波紋を呼んでいます。
一般企業は高度成長時代の雇用制度（長期雇用や年功賃金）を今後も維持することは困難であり、特に給与水準の高い中高年者はそれに見合った働きをしているか、という厳しい指摘。個人が会社に頼らない仕組みが必要で、人材の流動化を直視し、社員も前向きに備えよ、という趣旨らしい。
非正規雇用を増やし、社会保障制度（特に年金制度）も先が危ぶまれている中で、何とも身勝手な主張だと思いますが、ついに日本的経営も、正規雇用者にますます厳しい社会になるという事は残念ながら間違いないでしょう。
国民の大多数が勤め人になり、労働が細分化され分業化され、その労働の中身が長年働いて蓄積される経験や勘が重視されずに、すぐに置き換え可能なAI化される産業社会。あなたの替わりは幾らでもいるよという部品として見なされる労働力。あまりにも冷たすぎるのではないでしょうか。

てあての設立の動機が、

「やさしい心とあたたかな手」を提供するサービスはあなたしかいない。
あなたには、人生をかけて職業人を目指して欲しい

と思ったからです。
昨今の人材の流動化の潮流を期待しています。リカレント（学校教育からいったん離れて社会に出てから学びなおす）という主体的な生き方は、人生１００年の時代に相応しい当然の選択だと思います。人材の流動化といっても根なし草のように流されることではない。この適地に出会ったのだから、ここでしっかりと踏ん張って根を張ってほしい。
私たちは全力で応援します。