社長ブログ

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社長による「てあて」に対する想いなどを綴っています。

月刊てあて第166号「特集」で、ご登場いただいたS.Mさんに会いに!!

  • 2023年7月19日

 

意欲的に制作活動を続けているS.Mさん(92歳)。

株式会社てあて社長の藤田とグループホーム東林間「輝」にて。

 

人生の収穫とは豊穣の時の和(量)

月刊てあての6月号で紹介された宮﨑さんの自伝的随想録『みずたまの記』を読んで大いに感銘を受けたので、早速お会いしてきました。
「今、私の手元に一通の戸籍謄本がある」という書き出しで始まるこの本は、まるでミステリー小説のようにグイグイ私を引き付けて離さない筆力の高さに圧倒され、著者に会いたくなったのです。

 記憶だけを頼りに書き起こして、出版(2001年)したとの事ですが、特に新潟時代の年少期の記憶があまりにも生き生きと鮮明なだけに、豊穣の時を過ごしていたことが良くわかります。

私たちの訪問する患者様は、皆大変な苦労を経験し、かつ豊穣の時間の記憶をたくさん持っています。振り返って私たちは物質的には恵まれた時代に育ちましたが、豊かな自然や濃密な人間関係や優しさの豊穣の時間を持てているでしょうか。人生の収穫とは、豊穣の時の和(量)のような気がします。そのような方々にサービスをお届けする仕事の意義を再認識し、改めて戦中・戦後を生き抜いてくれた感謝と長寿を願いました。

 

「みずたまの記」宮﨑季喜 ¥1,540/文芸社

 

第五章『小さな詩集』より

小さな胸のときめき
小さな胸のときめきは よく出来ましたと先生に 頭撫でられ近寄った 母に無かったあの匂い 小学三年三学期 お嫁に行った先生の 指は白くて細かった

 

お互い意気投合、いつまでも話題は尽きません。

『みずたま』とは、一滴の水滴のように小さく儚い人生のことの意。(談)

 

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