働く(work)ということ
- 2024年4月8日
弊社で毎年恒例となっている社内コンペ「感動大賞」の応募作を読むと、労働の輝きを感じます。
施術者だけでなく施術者の活躍を支える様々な役割の社員も皆輝いています。現代社会で稀有な職業ではないでしょうか。
経済学では、労働を負の効用と所得を正の効用をもたらすと見立てている。労働は人間にとって苦痛を与えるもの、負の効用をもたらすもの。しかも労働時間が増えるにつれて苦痛の度合いがいっそう増えていく。そのため支払う賃金が正の効用を与えて互いの満足の度合いを見つけて帳尻合わせをする。と説明されている。
しかし、労働はもっぱら苦痛やマイナスの効用のみを与えるものなのでしょうか。
労働の苦痛というのは、前時代的な危険な苦役のような労働というよりは長時間労働。
また創意工夫を排除した自律性を失った画一的労働(省人化の対象となる分野)で、肉体的苦痛よりも精神的苦痛、また働きがいの喪失ではないでしょうか。
労働とは、英和辞書によるとworkとlabor等があって苦痛を与えるほうがlaborであり芸術家が作品を創りだしたりする方がworkだという。ゆえに労働組合はlabor unionです。
workには、仕事という意味だけではなく、研究・芸術作品といった意味があることでもわかるようにlaborに付きまとうネガティブな意味合いとは対照的に生き生きとした積極的な活動のイメージが込められている。
私たちの労働はworkです。
提供するサービスは、全てがオーダーメイド。
感情を持つ人間の身体が相手なので試行錯誤の連続です。したがって自らの労働の結果に無関心ではいられない。自分の労働によって患者の人生に関わるという労働の手応え、そして仕事の出来ばえに対する強い関心。誇りが芽生える瞬間です。
これが労働の輝きになるのだと思う。
ぜひ、皆さんも感動大賞のエピソードを読んでみて下さい。
てあてのスタッフの労働のあたたかさが感じられるはずです。