てあての広報隊
- 2024年9月30日
- 出版物(島崎/その他)
地域連携室 山崎舞
私は、てあてのマッサージをたくさんの方へ広めるため、さまざまな施設へ足を運びます。とある施設のケアマネさんとは、いつも入り口で軽い世間話から医療マッサージのお話しなどをする関係でした。
ふと奥を覗くと、事務所内にてあてのカレンダーが飾られていました。
「あれ?うちのですか?」と尋ねると、「すごく評判いいのよ。絵手紙が季節を運んでくれている気がして」。
そして、おもむろにファイルを取り出すと、そこには月刊てあての表紙に掲載しているコラムや、養生訓の切り抜きが丁寧にファイリングしてあり、毎月楽しみに集めてくれていました。
すると、デイサービスから帰ってきたご入居者様が「あなた、だあれ?」と声をかけてきました。ケアマネさんが「私のお友達よ。いいマッサージを知っているそうよ」と言うと、私は満面の笑顔で返しましたが、でも声をかけることはできませんでした。なぜなら、施設のケアマネの立場上、他社のマッサージを紹介することはできないと、いつもお詫びされていたからです。
ですが、人目に入る場所にカレンダーを飾ったり、ご入居者様にさりげなくお話ししてくださる優しさに触れ、とても嬉しくなりました。
その日の帰り際、なぜか自然とご入居者様を真ん中に三人で手をつなぎ、優しさのおすそわけをいただきました。