出版物(島崎/その他)

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「話題の書籍を紹介」タンザナイトの女〈文庫本〉

  • 2021年11月30日
  • 出版物(島崎/その他)

月刊てあて147号 みんなの手より

てあて松戸のご利用者様の斎藤仁史さんが、この度11月に書籍(中編小説)を出版され、

「本が書けたのは先生方のおかげです!」とお礼のメールをいただきました。(松戸院/相談員 須藤知恵子)

 

 

書籍名:タンザナイトの女〈文庫本〉
著 者:斎藤仁史
出版社:文芸社
定価:770円(税込)

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4年程前、脳出血で倒れて左半身麻痺になり、私は体の自由を失いました。リハビリ病院で歩行訓練などしていましたが、後遺症で視床痛が残り鎮痛剤が効果なく、毎日が神経痛との闘いとなっておりました。
知人からの紹介で、てあての先生方に施術をお願いし、リハビリと神経痛のマッサージを中心に週3回の施術をはじめました。
当初は麻痺腕麻痺足に激痛が走り、何も出来ない左半身。マッサージ師の鈴木先生には「失ったものを数えるな。残ったものを使え」と教えられ、私には右手が残っていると覚りました。
私は右手で出来ることを考えました。ペン、ハサミ、携帯、そうだ携帯だ。しかし、私の携帯はガラケー。そして、ガラケーで他人にメールを送信するつもりで本を書き始めたのです。
文字打ちは全て親指で行っていたので腱鞘炎になってしまいました。痛いのなんのって我慢できません。腱鞘炎の痛みがマックスな日は、書くことが出来ず施術の日が待ち遠しくてたまりませんでした。
腱鞘炎の親指と、腕の肘までの筋をマッサージしてもらい、またその夜から書きはじめました。これの繰り返しでした。
左脚も左腕も視床痛です。痛みが強い日はやはり書けません。左半身のマッサージが不可欠でした。またこれも繰り返しです。そして、とうとう3人の先生方のおかげで書き上げることが出来たのです。
思えばマッサージがあって書けると激痛で書けないは、紙一重でした。ということは、マッサージ無しでは無理だったのです。