心とからだを整える—「食養生のすすめ」
- 2025年9月30日
- 出版物(島崎/その他)
194号「いきいきコラム」より
心とからだを整える—— 「食養生のすすめ」
季節の変わり目に備えて
秋になると日照時間が短くなり、気温低下や乾燥した空気の影響で肺の働きが弱くなります。咳や肌荒れ、髪のパサつきなど全身に不調が出やすいほか、葉が散る景色に心が重なり、物寂しさや憂鬱な気持ちになることもあります。
夏の疲れを残したまま冬を迎えると体調を崩しやすくなるため、秋は養生を意識し、心身を静かに整えることが大切です。
秋のからだは“潤い”がカギ
この季節におすすめなのは、肺を助け、体を潤す食材です。レンコンや梨、豆腐、はちみつは肺に潤いを与え、根菜やきのこは体を温め胃腸を整えてくれます。特に秋から冬にかけて食卓で活躍する根菜類は、煮物や汁物にすると体を芯から温め、食卓にぬくもりを添えてくれます。
旬の恵みを味わいながら、乾燥や冷えに負けない体づくりを心がけることが、冬を健やかに迎える準備となります。