甲州街道のひな人形
- 2022年3月1日
- 相模原だより
今回は甲州街道の歴史あるひな人形を紹介します。
江戸と甲府を結ぶ「甲州街道」は相模原市を通過しており、
4箇所に宿場がありました。
こちらは小原宿本陣。神奈川県重要文化財にも指定されているそうです。
本陣とは、江戸時代、参勤交代の折に大名行列をしながら江戸と領国を往復する際に大名が泊まった宿のこと。神奈川県下で26軒存在した本陣で現存しているのはここだけだそうです!
こちらは吉野宿ふじや
「吉野宿ふじや」は旅籠「藤屋」が明治29年の大火で焼失後、明治30年頃に再建されたそうです。平成元年に当主から旧藤野町に寄贈され、平成3年からは藤野地域の民具等を収蔵・展示する「郷土資料館ふじや」として利用されています。
「小原宿本陣」「吉野宿ふじや」には資料館があり、この時期にひな人形を展示しています。(3月13日まで)
シンプルな夫婦飾り。お顔立ちが涼しげで高貴!
藤野のおひな様。七段飾り。貢物が豪華!
お城仕立てのひな飾り、しゃちほこや金屏風が煌びやか!
歴史ある街道沿いで飾られてきたひな人形。
特に「享保雛」(吉野宿ふじや)は300年前の作で、雅やかな風格を感じますね。
(300年前って江戸時代の8代将軍・徳川吉宗の治世、享保の改革の前後でしょうか?)
大きさも60cmあり、拝見している私の姿勢も自然に改まりました。
春の光と風を受けながら、ゆったりとした1日を過ごすのも良いですね。
相模原院:森田