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緑を浴びる(相模原北公園探訪2)

  • 2022年9月15日
  • 相模原だより

今回は相模原北公園のもう一つの顔「郷土の森」を歩いてみました。
9/2に紹介したアジサイ園とスポーツ広場を挟んだ裏手に広がる広大な森林地帯です。

郷土の森は元々あった雑木林に散策路を設けたほぼ自然の森をそのまま残したエリア。
子供の頃虫取りに出かけた雑木林そのままの自然がいっぱいな懐かしい森です(蜂や毛虫など苦手にされる方が多い虫との遭遇率高め)。


歩いていると早速カエンタケ注意の張り紙が!近年ナラ枯れで伐採した樹木の切り株にカエンタケの発生例の報告が増加しているそうです。この木の根元にも生えていたようで根元付近は石灰のような粉で既に処理されておりました。見た限り周囲に生えている様子はありませんでした。


こちらの切り株にもカエンタケが発生していたようです。写真左の数字は発生順でしょうか?
カエンタケは食することはもちろん、手で触れただけでもかぶれてしまう可能性があるほどの猛毒なんだそうです。
見た感じ、小さなサンゴのブローチみたいにも見えて、好奇心旺盛な子供が知らずに触ってしまうなんてことも起こるかも知れないですよね。啓蒙は大事!


「カエン」と聞くと昭和の大名人、古今亭志ん生師匠の十八番「火焔太鼓」を思い起こす方も少なくないはず。
「カエンはカエンでもカエンタケはいけないよ、おジャンになるから!」
とサゲを勝手に改変して脳内再生。


古今亭志ん生(五代目)ウィキペディアより参照

 


何か降ってきた!と思ったらどんぐりでした。まだ青い。
メイちゃんがトトロと合う予兆もどんぐりでしたから、いたのかもしれませんね。しらんけど。


褐色のオンブバッタの上に止まる赤とんぼ。補食しているわけではなく、純粋に止まっているだけみたいで、飛んではまた戻ってきていました。なかよし?バッタは枝にでも擬態しているつもりなのでしょうね、微動だにしませんでした。


野草園のエリアでは彼岸花が咲きはじめていました。
《彼岸花まめちしき》
彼岸花は曼珠沙華とも呼ばれますが、曼珠沙華の名前の由来はサンスクリット語のmanjusaka(赤い花の意味)の音写なんだそうです。彼岸花は寒さに弱く、北海道や東北の寒冷地帯では自生していないそうです(葉が寒冷で枯れてしまう為)。国内でも咲かない地域があるとは意外でした。殆どの彼岸花は種子を付けない(結実しない)そうで、人為的に地中根を植えない限り自然に生えてくることはまずないそうです。理由は染色体が三倍あるから?とか…なんだか難しくてよく分かりませんが、中国から伝来した経緯を含めまだまだ謎の多い植物であることは間違いないようです。


咲き具合としては5〜6割くらいでしょうか。開花のピークまでもう少しかかりそうでしたが、十分きれいでした。
9月末くらいまでは十分咲いていてくれそうです。


見事に咲いた彼岸花。見れば見るほど不思議な造形の花ですよね。
森の中で木漏れ日に照らされた彼岸花の姿はとても幻想的でした。

 

《おまけ》

(動画です。Wi-Fi接続推奨 約1.9M)
鳴いているツクツクボウシを撮影してみました。