2013年8月 48号自分のことは自分で。たとえ時間がかかっても。■担当マッサージ師/中央在宅マッサージ 水戸院 宮本 博幸 |
▲Oさんを囲んで。向かって右から奥様のYさん、Hくん6歳・Nちゃん10歳(次女Aさんのお子さんたち)
Oさん、Mくん6歳・Kくん9歳(長女Jさんのお子さんたち)。 後列左は、マッサージ師・宮本博幸 |
マッサージって楽しい?「おじいちゃん、マッサージって楽しい?」「今日はデイでカラオケを歌った?」と、お孫さんたちから質問が投げかけられ、「マッサージは楽しいよ。体が軽くなるからね」「今日は90点出したよ」と、ていねいにゆっくりと答えるOさん。一緒に暮らす次女のお子さんたち、家の近くに暮らしている長女のお子さんたちが、学校から帰ってくるとおじいちゃんの部屋に集合し、楽しそうに遊んでいます。 構音障害があるため、話すことに多少の困難はあるものの、お孫さんとの会話は楽しみの一つ。「気分が楽になりますね」。 「ただ孫たちと遊んでやれないのが残念です」と言うOさんですが、人は努力をすれば、どんな困難も乗り越えていけるのだということを、お孫さんたちは大好きなおじいちゃんから、学びとっているに違いありません。 |
||
■おじいちゃんが今日も頑張っていることを知って嬉しそうな様子です。 | ||
マッサージは楽しいです。体が軽くなるから。/Y・Oさん |
何でもやってみること |
||
「初めのころは、体がぜんぜん動かなくて、どこを触ってもらっているのか分かりませんでした」。 生涯、車椅子生活を覚悟した時期もありましたが、家族やたくさんの方の励ましの中で、リハビリやマッサージを続けてきました。 今では、足の装具を付けたり、家族の洗濯物をたたんだり、チラシを折ってゴミ入れを作ったりもできます。 今日もデイサービスで、プールに入って、50メートル歩いてきたと言います。 「何でもやっているうちに要領が分かってくるんです。目標は人の世話にはならず、自分で行動できるようになることです」 病気とのつきあいは、今年で9年目。希望に満ちた未来を信じています。 |
||
▲入院時から作業療法、言語療法が組み込まれた、厳しいリハビリを毎日続けてきました。在宅マッサージにも真面目に取り組んでいます。 | ||
▲施術中に次から次へとお孫さんたちが集まってきました。 「取材って何?ぼくたちも写真撮るの?」と興味津々です。 |
▲自分で足の装身具を付けて杖で歩くOさん。「本当に回復したと思います。ずっと車椅子の生活と言われていましたからね」。 |